日誌

【本日のご質問への回答】トマトの障害

こんばんは。三澤です。
本日、「BLOF家庭菜園クラブ」に同じような症状で2つ相談がアップされました。
Facebook「BLOF家庭菜園クラブ」

今井さんと大川さんから
「トマトの葉っぱに、黒い点々が出ていますが、大丈夫ですか?」

葉っぱの異常が発生した場合、同じように見える症状でも様々な要因が考えられるので、ぱっと見だけで「これ」と断言するのは、実際は熟練の人でも結構難しいことだと思いますし、安易に「これが原因」と断言してしまうと、間違った見立てで対策を講じてしまう危険もあります。

土壌分析値、施肥量、連作状況、土壌病原菌、細菌病、もろもろ、周辺の状況も調べないといけないし、様々な似たような症状があり、要因が考えられます。

ただ、今井さんについては、施肥量の実績を教えてもらったところ、あきらかにミネラル不足でしたので、お電話でそうアドバイスさせてもらいました。 適正なミネラル、アミノ酸肥料の量をお伝えしたうえで、さらに、「太陽のし酢く」の散布を行い、すみやかな養分吸収をお奨めさせていただいています。

大川さんのケースは、同じように見える症状ですが、そもそもの施肥量を僕の方でアドバイスさせてもらっています。
培土の量に対して、適正な堆肥、アミノ酸肥料、ミネラルを入れているので、チッソ不足、ミネラル不足は考えられませんでした。
そのため、一時的なストレス障害(急激な低温や強風、大量の雨など)である可能性が高く、であれば心配は少ないため、しばらく様子を見てみてくださいとお話しさせていただきました。

写真は、マグネシウム欠乏を起こしたバラの葉です。
有機栽培で家庭菜園_トマトの病気_生育障害_ミネラル欠乏症_過剰症

(出典:住友園芸 https://www.sc-engei.co.jp/fertilizer/working/Mg.html)

しかしこのような症状を見ても、生育の状況、背景によって、いちがいに「マグネシウム欠乏」とは断言できません。
「マグネシウム欠乏なんだ!」と、写真を見て飛びつくのは危険だと思います。
たとえば、マグネシウムは十分入れているのに効いていないとしたら? カルシウム過剰のためにマグネシウムが効いていないのだとしたら?
原因はマグネシウムを入れていないことではなく、カルシウムが多すぎるということになります。
でも見た目はマグネシウム欠乏。 だからマグネシウムを足すという処方をすると間違いになります。
これは一例ですが、まったく同じように見える症状でも、なにが原因かを知るためには、その背景、周辺を知る必要がある、ということです。

というわけで、僕の見解を書きましたが、 ご参考になれば幸いです。
それではまた。

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