有機栽培を始めるときに注意したいポイント
栽培管理から入ると間違う!?
家庭菜園で育てるなら、「無農薬」、「有機栽培」に挑戦してみたいと思う人も多いと思います。
しくみがわかれば、有機栽培は決して難しくありませんが、実際には、有機栽培で失敗してしまう人たちもたくさんいます。
失敗体験から、「やっぱり有機栽培は難しい」「プロでも難しいのに、素人がいきなり有機なんて無理」と思ってしまったり、「化学肥料も農薬も使わないから、実が小さいし、収穫量も少ない」、「虫がたくさんつく」「有機栽培には特別な知識が必要」、といった思い込みも生まれます。
しかし、うまくいかない理由は、そもそも野菜が健康に育つ仕組みがよくわからないまま、細かなテクニックや栽培管理から入ってしまうことが大きな原因です。
また、これまで化成栽培で行っていた畑を有機に切り替えるときには注意が必要です。
化成栽培から有機栽培に切り替える時に注意すること
有機栽培が成功させるために、化成栽培から有機栽培に切り替える際には注意が必要です。
長く化成栽培を行なってきた土地の特徴は、主に3つあります。
- 土が硬くしまっている
- 野菜の生育を助けてくれる土壌微生物の数も種類も少ない。
- 病虫害の被害を受けやすい。
このような土地で、いきなり有機栽培を始めようとしても、うまくいきません。
美味しい野菜を多収穫し、消毒や農薬なしでも病害虫に強い野菜つくりをするために、まずやらなければならないのは、
① 土をふかふかで軟らかくし、植物の根がしっかりと張れるようにする。
② 野菜の生育を助けてくれる土壌微生物を増やし、土壌病害菌、害虫の被害を受けないようにする。
BLOFの有機栽培では、この2つを何よりも優先的に考えます。
これを行わずに、いきなり苗を植えたり種まきを行い、その後いくら肥料や水をあげても、作物はよく育たないからです。
当然、甘く美味しい実もつきませんし、多収穫栽培も実現しません。
とくに、これまで化成栽培で行っていた畑では、土壌微生物の数が極端に少ないケースがあり、いきなり有機に切り替えると、失敗の確率が高まってしまうことがあります。
有機栽培で、誰でも素晴らしい野菜つくりをすることは、決して難しいことではありませんが、でたらめに肥料を入れていたのでは成功しません。
成功させるためには、ストライクゾーンがあるのです。